タイトル  
ホーム ギャラリー 掲載記事 イベント プロフィール サイトについて

     
ペーパークラフト「ゆりかご」 p0
サブタイトル

p1 1.はじめに
この「ゆりかご」は背景が平面でも奥へと積層させることで立体的空間が生まれるのではないかと考えた最初の作品です。コンセプトは蛇腹があるビューカメラが捉えた残しておきたい憧憬の一コマ。

drow1 ●デッサン
といってもこの程度です。平面は大の苦手。頭の中で素晴らしければ良いことにしている。

drow2 ●図面を描く
図面を書きながら構想を膨らませます。ただ、時間をかけても後にどんどん変わっていくので作業のきっかけをつかむ程度に描いてます。個人的にここが一番楽しい。

p2 ●試作
普段は作らない。
今回は2体がからむので、ちゃんと「おんぶ」の形になるかどうか事前に試した。

p3 ●前パネル材料取り
前後のパネルには強度が必要。5mm厚のアガスチ板をベースに。

p4 ●蛇腹作りと仮組み
蛇腹作りは意外とむずかしかった。立体に立ち上がる最初の時。じっくり見てじっくり考えた。

p5 ●全体のイメージ確認
側のイメージはビューカメラ。実物を作るわけではないのでそんな雰囲気になればそれでよい。作りすぎる傾向にあるのでこの辺でこらえた。

drow3 2.背景
平面が苦手なので立体物を作っているわけ。ペンを握って紙に向かうのは気後れするな。

p6 ●素材集め
取材場所は近所の真駒内公園。「そんな場所」を探し求めて1日歩き回った。

drow4 ●背景の図案化
写真を元に積層する木々の印象を模るだけと思われた作業だがなんとも難しい。
ここで立ち往生。何度か挑み、オイラにはできなーいとサジを投げて年越し。以後、釧路の地酒に漬かる。

p7 ●セルにて積層確認
気を取り直し、セル(透明フィルム)でシュミレーションしながらの挑戦。アナログとはいえ感覚的に取り組めた。PCより断然優れている。

p8 ●背景図完成
1か月後、やっと完成。結局、全て手書きになった。

drow5 3.背景をまとめる
平面苦手でもここまできた。後はもう突き進むのみ。

p9 ●木々のカッティング
久々に目から血が出そうなカッティングをした。でも意外と楽しい。途中、強視度の老眼鏡を作った。

p10 ●背景の図案化
この作品のそもそもの制作動機はシャドウボックス。それ自体に立体感をもたせずにあくまで平面で。背景図に頼らず、仮止めを繰り返してまとめた。全8枚。

p11 ●前後パネル直出し
再び木工作業。
前後のパネルを繋ぐ長ボルト4本を前パネルに接着。ぶれないように正確に。

p12 ●人形制作
ダミーを作っておいたので意外と早くできた。が、服の色決めに丸1日悩む。背景に沈まぬよう、出しゃばらぬよう。配色はいつも難しい。

p13 ●仮組み1
人形をセットして色合い、バランスを確かめる。

p14 4.照明を考える
木漏れ日に似た光の演出ははたして上手くいくのかな。この辺りは半信半疑で先に進まねばならない。不安だ。

p15 ●仮組み2
LEDの位置決めのため、必要な部品を組んでみる。背景の積層と言ってもいたって簡単。9mmのスペーサーをパネル間にかますのみ。

drow5 ●設計変更 第2図
後パネルの形を変更。
ここまで出来たものも実測して書き足し、最終形の図面とした。ここでLED取り付け位置も決めて書き入れた。

p16 ●電気部材購入
再び木工作業。
内部照明となる白色発光ダイオードは通販で、他は梅澤無線、東急ハンズで購入。

p17 ●配線
半田ゴテとは長い付き合いで楽しい。電装はメンテしやすいようにコネクターを多用し、不具合があればその部分のみの交換で済むようにしている。

p18 ●LED点灯実験
実験用の電源を使用して照明の位置を探る。途中テスターをかませ消費電力をチェック。LEDの規格を上回ってはいけない。

p19 5.完成まで
これまで揃えてきた部品。組み立てに気合はいるな。

p20 ●配線をまとめる
LEDの線を中間パネルにまとめる。白く小さく見えるのがコネクター。

21 ●組み立て1
全てのパーツを長ボルトにそって取り付け、後は蛇腹をかぶせるのみ。

p22 ●組み立て2
上の2本のボルトに沿って細長く茶色に見えるのが発光ダイオードの基盤。

p23 ●展示台制作と電源及びセンサー実装
展示台は木製。仕上げに黒ステインで塗装。
電装は後パネルに収めるはずだったが、人が近づくとLEDが光るように人感センサーを追加したので展示台の底に移動。かえってメンテしやすいか。

p24 ●完成
展示台下部中央の白い四角がセンサーの窓。人が近づくとピカッと光る。…やれやれ。

drow6 ●外装型紙
簡単な型紙を起こして示しました。

●制作後記

p26 このデッサンを最初に描いた時にはまだカメラのイメージがありませんでした。画自体は非常に気に入っていたのですぐにでも制作にかかりたかったのですが、その具体的な表現方法が見つからず数年間眠らせていました。  そこで今回は草木を平面で扱いどれだけイメージに近づけるか試してみることにしました。背景の草木を平面のまま奥へと積層させることでどんな世界が出来上がるのか、そこへ立体の子供達を配しても違和感はないのか、この作品はそんな実験的作品でした。  作業は照明部分も含めそれほど難しくはなかったけれど、初めてということもあり草木の図案化にくじけてしまいました。紙工作の場合、最終的な作業がカッティングなのでどうしても綺麗な一本の線がなくてはならないのです。くじけたというか、気ばかりあせってそのうち面倒くさくなったというのが本当のところです。  出来栄えは「まあまあ」といったところでしょうか。当初抱いていたイメージに達した感はあれ、この手法で何作か作ってみなければその真価は問えないと考えます。今回は背景が草木だったということに救われている気がします。  以上、簡単ですがメイキングでした。おつきあいありがとうございました。

Copyright(c)2001 Keiichi Hayashi All Rights Reseved.